この記事では「棒グラフそのもの」や「棒グラフを作るときに意識すべきコツ」を解説します。
この記事は以下のような人におすすめです。
- 棒グラフが何なのかいまいち分からない
- 棒グラフをなんとなく使っている
- 棒グラフの作るときのコツが知りたい
棒グラフとは何か
棒グラフは、データをその値に比例した長さの長方形の棒で表すグラフです。
棒は垂直または水平に伸ばします。垂直の場合を縦棒グラフ、水平の場合を横棒グラフといいます。
棒グラフの一方の軸は比較されるカテゴリーを表し、もう一方の軸は値を表すケースが多いです。
棒グラフの特徴
棒グラフの特徴を3つご紹介します。
読み手が理解しやすい
棒グラフは非常によく使われるグラフです。
そのため読み手はグラフの内容をスムーズに理解できます。
データの大小関係を比較しやすい
棒グラフは棒の長さで値を表現します。
そのため棒グラフは直感的に数値の大小関係を把握することができます。
最も大きい項目や小さい項目を判別したり、データの大小を比較するのに適しています。
棒グラフを項目数が多くても直感的に最も高い項目を判別できます。またそれぞれの棒の長さでデータの大小を容易に比較できます。
カテゴリー分けされたデータに適する
棒グラフはカテゴリー分けされたデータの比較に適しています。
ここでカテゴリーとは、国や会社、血液型といった質的に異なるグループのことです。
カテゴリー分けされていないデータ、つまり日付や気温などの量的なデータをグラフにする場合、折れ線グラフや散布図の方が適している場合があります。
棒グラフを作るときの3つのコツ
ここからは、棒グラフを作成する際に、意識すべき3つのコツを紹介します。
以下のポイントを押さえることで、わかりやすい棒グラフになります!
1. データの並べ方に意味を持たせる
データは基本的に数値が大きい順もしくは小さい順に並べると分かりやすいです。
またカテゴリーに順序がある場合は以下のような並べ方も一般的です。
データの並べ方
- 大きい順 / 小さい順
- 五十音順 / アルファベット順
- 時系列順
- 地理的な位置順(北から南へ)
並び順に規則性がなく、読み手はグラフの意図を読み取ることができません。
並び順が降順になっており視認性に優れます。
2. 軸はゼロを含める
棒グラフの軸は必ずゼロを含めるように設定します。
読み手は棒グラフを見るとき、棒の長さをデータの全体として捉えます。そのため軸の始まりがゼロでない場合はその項目の全体量を少なく認識してしまいます。結果として、軸の始まりがゼロを含まない場合、項目間の差を誇張することにつながります。
正しくデータを伝えるために棒グラフを作成するときは必ずゼロを含めるようにしましょう。
軸がゼロを含んでおらず差を誇張しています。
軸がゼロを含んでおり適切な比較ができています。
3. 棒の幅は適度に太くする
棒グラフの棒の太さは棒と棒の間の余白の2倍程度が適切と言われています。
エクセルでは棒の太さを「データ系列の書式設定」▶「系列のオプション」▶「要素の間隔」から設定できます(下図中央では「要素の間隔」を50% に設定しています)。
棒の太さで見やすさが大きく変わります。
まとめ
今回の記事では「棒グラフそのもの」や「棒グラフを作るときに意識すべきコツ」を紹介しました。
棒グラフはとても馴染み深く、読み手がよく知っているグラフです。その分、適切な使い方を意識することでデータの伝わり方は大きく改善すると思います。
棒グラフを作るときのコツは、以下のとおりです。
- データの並べ方に意味を持たせる
- 軸はゼロを含める
- 棒の幅は適度に太くする
これらの3つのコツを意識し、伝わりやすいグラフを作成しましょう。
なお他のグラフについては以下で解説していますので合わせてご覧ください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!お疲れさまでした!